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執筆者の写真arikotakatsu

母を見送るとき


新年早々、母の命が危なくなりました。


何とか持ち直したものの、

経過を観察したところ、

医師と相談の上、

見送る方向へ進むことになりました。


1週間ほど、コロナの影響で会えませんでした。

心配で、何も手が付か無い時間でした。


そんな時、母が大好きなすずらんの花を思い出しました。

春になると実家の庭は、すずらんがたくさん咲きます。母は、それが自慢で…。


すずらんを描きたくなりました!


夢中になって、描きました。


それが、上の写真「すずらん」です。


描きながら、

とにかく母にとっての最善でありますよう。

そう祈りました。



今、看取り期に入り、

面会が無制限になりました。


思い残すことのないよう、

母に寄り添い、安心させてあげようと

付き添うこと1週間が経ちました。


今は、母が最優先。


手を撫でてあげたり、

肩をトントンとたたいたり、


不思議ですね、

私が子供のように母を癒してあげているつもりが、

私が肩を抱かれているよう。


母は、偉大です。

まだ、甘えたいのかな…。なんて。


返事は無いけれど、

「お母さん、ありがとう。」

「お母さん、大好き。」


いろいろトラブルもあったけど、

そんなの全て忘れた!


誰もいない2人きりの部屋では何でも言えます。


母がいたから描くことができた作品。

Mommy's Hug / お母さんのだっこ



いくつになっても母は、母。


「産んでくれてありがとう。」


感謝しかない。


どうか、安らかに。 


私が、しっかり見送るからね。

安心してね。



何度でも言いたい。

「ありがとう。お母さん。」




母の部屋にて。


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