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母を見送るとき

  • 執筆者の写真: arikotakatsu
    arikotakatsu
  • 2023年1月26日
  • 読了時間: 2分
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新年早々、母の命が危なくなりました。


何とか持ち直したものの、

経過を観察したところ、

医師と相談の上、

見送る方向へ進むことになりました。


1週間ほど、コロナの影響で会えませんでした。

心配で、何も手が付か無い時間でした。


そんな時、母が大好きなすずらんの花を思い出しました。

春になると実家の庭は、すずらんがたくさん咲きます。母は、それが自慢で…。


すずらんを描きたくなりました!


夢中になって、描きました。


それが、上の写真「すずらん」です。


描きながら、

とにかく母にとっての最善でありますよう。

そう祈りました。



今、看取り期に入り、

面会が無制限になりました。


思い残すことのないよう、

母に寄り添い、安心させてあげようと

付き添うこと1週間が経ちました。


今は、母が最優先。


手を撫でてあげたり、

肩をトントンとたたいたり、


不思議ですね、

私が子供のように母を癒してあげているつもりが、

私が肩を抱かれているよう。


母は、偉大です。

まだ、甘えたいのかな…。なんて。


返事は無いけれど、

「お母さん、ありがとう。」

「お母さん、大好き。」


いろいろトラブルもあったけど、

そんなの全て忘れた!


誰もいない2人きりの部屋では何でも言えます。


母がいたから描くことができた作品。

Mommy's Hug / お母さんのだっこ


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いくつになっても母は、母。


「産んでくれてありがとう。」


感謝しかない。


どうか、安らかに。 


私が、しっかり見送るからね。

安心してね。



何度でも言いたい。

「ありがとう。お母さん。」




母の部屋にて。


 
 
 

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